石灰岩土壌に自生する
   クリスマスローズ。
 
  SUGOI-neで素晴らしい生育をする。

 

 毎年舞い落ちる枯れ落ち葉。
 ここに生息する材木腐朽菌。
 この菌が行う炭素循環の分解の養分で、
 ブルーベリーもクリスマスローズも
 自生できるのである。
 土壌のPHは絶対的な条件ではなく、
 材木腐朽菌が相当幅広いPH範囲で
 生息繁殖し、枯れ落ち葉を分解
 しているのである。


 自生地の土壌のPHを調べても
 大きな意味は無かったということである。
 それよりも、材木腐朽菌を
 研究する必要があったということである。
 ランが共生すればラン菌とラン界では
 呼称するが、他植物では枯れ落ち葉を分解する
 材木腐朽菌である。


 ブルーベリー、クリスマスローズの自生地は
 材木腐朽菌のキノコの宝庫でもある。

 強酸性を好む代表的植物
    ブルーベリー。
   SUGOI-ne栽培ではPH6〜7でも
   素晴らしい生育をすることが解かった。
農業は適地適作、適産である。
作物を栽培するとき、一般的にはより多くの収穫物を得るためにあらゆる努力を行う。
その基本が土壌の調査である。分析する。
作物に適さない土壌であれば、多くの収穫は望めないからである。
作物栽培は山菜採りと異なり、そこに自生していなかった植物を栽培する。
この土壌調査で最初に出てくるのがPHである。
酸性土壌、アルカリ性土壌なのか。
土質。
腐植の含有率。
団粒の程度。
排水性、保水性。
下層の地盤。

以上のようなことを全部削除して水耕すれば、植物は作れるという栽培。
植物工場である。

リービッヒの植物必須元素で植物は充分育つという考えである。
この理論が土壌分析にも用いられる。
こういう農業土壌学がラン、園芸にも導入された。
そして、シャクナゲは強酸性を好むから・・・強酸性の鹿沼土をミックス。
ツツジも同じ・・・・
ブルーベリーも同じ。
この理屈で、ランも酸性を好むということで、クエン酸による酸度調整したバークも開発された。


しかし、こういうことを行っても、これで満足とはなっていない。
この科学的な分析による作物栽培は、非常に適確でベストに考えられるが、
本当の正しい栽培なのか疑問が出る。
なぜなら、この分析には、土壌微生物の分析が欠落、削除されているからである。
ラン、ツツジ科植物は菌根植物である。
この原点の研究が進んでいない中での分析である。
作物の連作障害。
なぜに起こる。
原種の自生地では、植物はほとんど連作である。
作物でも、園芸植物でも、連作すれば、必ず病気又は障害が出る。
なぜか・・・・。

土壌分析では、共生菌が作る成分が、植物にどのように関与しているかわからないからである。
現在の農業、園芸、ラン・・・栽培の盲点である。
共生菌の働きを無視した植物土壌学である。
ラン栽培の用土は、この学問から導きだされたもの。
PH、通気性、排水性・・・・肥料。
これで、根腐れを解決出来なかった。
だからこそ・・・化学肥料を使わない「有機栽培」「自然栽培」が行われるようになった。
しかし、この栽培法も・・・共生菌まで踏み込んではいない。
嫌気性菌の醗酵型土壌である。
有機栽培は・・・有窒素栽培である。
有機物が醗酵腐敗するには高い窒素含有が条件だからである。
本当の枯れ落ち葉、植物死骸では、多くの窒素含まないから嫌気性菌が繁殖出来ない。
したがって醗酵、腐敗は進まない。
だから枯れ落ち葉、植物死骸に窒素の多い牛糞、鶏糞、米糠などをミックスして醗酵させる。
これを土棚に与えれば有機というより有窒素を与えたことになる。
腐葉土はこうして作られる。
例えば、クリスマスローズ、バラなどに腐葉土を与えれば・・・・・
土壌には窒素が多い土壌で大繁殖するナンプ病、立ち枯れ病などの細菌が勝ち組みなるから、
病気の侵される機会が多くなる。
消毒を頻繁に行う栽培になる。
クリスマスローズはイタリアなどの広葉樹の枯れ落ち葉に自生する。
バラも枯れ落ち葉に自生する。
自生地では材木腐朽菌が勝ち組みのエリアである。
だから・・・消毒などしなくとも・・・・何千年も、何万年も自生地である。

SUGOI-ne。
SUGOI-neの開発目的の一つにこの連作障害がある。
ラン栽培は少なくとも約3年は同じ鉢で栽培続ける。
PH、排水、保水性の分析で良いのか?
PHの問題がある。
本当にシャクナゲは酸性土壌を好むのか?
SUGOI-neで栽培してみると、材木腐朽菌が生息していない用土での試験は、
ほとんど試験になっていないのではないかということが解かった。
菌根植物の場合、共生菌の削除された状態で、その他の条件を分析しても、
出て来るデーターはほとんど意味を持たないということである。
SUGOI-neで栽培してみると・・・・
シャクナゲもブルーベリーも、これまで言われてきた強酸性を好むというのが疑問である。
そういう生育をする。
土壌を分析すればそういうことになるが、共生菌の研究から考えると、
そういう土壌にも枯れ落ち葉が発生し、
そこに強酸性でも生息出きる材木腐朽菌がいるということではないか。
こういう植物にPH調整しても、窒素循環の腐葉土を与えても、菌の種類が異なるから、
炭素循環の土壌にはなれない。
枯れ落ち葉と腐葉土は似ているが生息する菌の種類が異なるからである。
これまでの植物はほとんど窒素肥料主体に行われて来た。
多収穫、生育促進を狙って施してきた。
これが当然と考えられてきた。
農業でも、園芸でも硝酸態窒素の過剰の問題が出てきた。

ランは菌根植物であることを削除して、
他の植物と同じように肥料を与えて作ってきた。
自生地再現どころか、自生地を無視、除外削除した栽培である。
それだけ、リービッヒの無機栄養説は浸透している。
この無機栄養説では、菌の働きは削除されている。
土壌分析も・・・この無機栄養説に基礎をおいて栽培に利用されている。
ラン柴葉のコンポストは、水ゴケ、バーク、軽石・・・・
全て、他の植物が生育できないようなものに、肥料を与える栽培である。
これほど極端な栽培は他の植物では見ることが出来ない。

SUGOI-neの栽培では、
ランは、菌根植物であるという大原則に則った作り方である。
他の植物では、作物の先祖も枯れ落ち葉に自生していたというところから行う栽培である。
宇井清太の新発見したラン菌(材木腐朽菌)は、
PH4,0からPH10の強酸性から強アルカリの範囲で生息可能である。
この範囲内であれば枯れ落ち葉を分解するから、こういう場所でも炭素循環が行われる。
したがって、SUGOI-neではピートモス、泥炭地帯に自生する植物から、
石灰岩地帯に自生する植物まで栽培可能である。

そこに生息する菌を削除して、枯れ落ち葉を除外して、土壌を化学的に、物理的に分析しても。
本当の姿の土壌はわからないということである。
土壌は生きているからである。
その意味において、ラン菌が生きていない水ゴケ、バーク、軽石・・・などは、
菌根植物であるランの用土として大きな欠陥を持つコンポストである。
こういう欠陥用土が永い年月使用されてきたのは、
世界の蘭界が、どこでどう間違えたのか作物栽培を真似て、肥料で栽培可能としたことである。
ナドソンの無菌播種の培養基。
この植物無機栄養説から導き出されている。
水耕栽培では、土壌分析でなく養液を時々詳細に分析して調整され栽培される。
いかにも進歩した栽培法に見える。
科学万博では1本の木?に1万個のトマトが成ったものが展示された。
宇宙ステーションでは乗組員の排泄物で植物を栽培。

しかし、この栽培ではランの自生地を再生できない。
ここに、最も大きな問題が隠されている。
ラン栽培が難しい・・・理由が隠されている。
枯れ落ち葉の炭素循環である。













     
        土壌分析栽培の限界
HOME
BACK

kouza 15y